» 2013 » 4月 » 24のブログ記事

叔母が亡くなり、あっという間に1週間が経ちました。姪にあたる姉と私しか身内がないため、父母2人を見送ったあと、もう一度親を見送ったような感じでした。何度も経験しても、不幸のときはなかなか段取り良くできないな、あれこれとすることが多くて悲しんでいる暇がないなあ。そんなことを意外と冷静に考えながら(夫の両親も含め5人目ですから当然落ち着いているのかしら)無事に初七日まで神戸で済ませ、お骨を我が家に持ち帰りました。

叔母の死は「最期の時を迎える」ということを考える機会となりました。

私の両親は、死んでからは何もしなくていい、生きているうちにして!という考えでした。なのに、毎朝晩には仏壇に手を合せ、命日にはお経を読むような家庭でした。死後の世界があるのかないのか、魂は失くなるのか失くならないのか、霊や仏様、ご先祖様・・・宗教的なことも含め、それは少し置いて話を進めます。

私が、大人になってからの初めての親族の死は祖母でした。そのとき私は手術室の看護師になってはじめて当直を任された日でした。夕方、出勤前に祖母の入院先に立ち寄り話しているとき、急に危篤状態になり、そのまま他界しました。ですので祖母の最期の瞬間はそばにいることができました。すぐに母に電話をして、「私、どうしたらいいの?」と言うと母が「はじめての当直、しっかりね」という返答をしたのをはっきりと覚えています。大好きなおばあちゃんが亡くなった瞬間、頭を切り替えて当直???冷たい母だな、と思ったのもはっきり覚えています。でも、後にわかったのは

生きているときには思いを行動にすることで、相手が喜んでくれ、自分もそれによってうれしい

亡くなってからは思いを行動にすることが、相手の魂にしかわからないから、自分の満足感かもしれない

など、ということが言いたかったということ。

母は、しきたりのようなものより、気持ちがあればいいという考えだったようです。

お盆には仕事が忙しくてお墓参りに行けなくても、仕事をしながら亡き人を思い、日時にこだわらずに、いつでも感謝の気持ちを忘れず、手を合わせることのほうが大切。といった意味でしょうか・・・

のちに、末期癌の診断を受けた母は病名を知らされていないにも関わらず、常に死を意識していたような気がしました。「仕事あるなら来なくていいよ」と「もっと会いたいわ」の両面の思いが、何かしら言葉や行動から伝わってきました。もう死を迎えることが決まっている母には「生きているうちに、できるだけのことを」という強い気持ちがわいてきました。幸せって思う気持ちは生きている間にしか味わえないのだから。退職して看護しよう!と決心したあとすぐに他界しました。なので、私は結局仕事をやめずに現在まできています。母は仕事を辞めさせたくなかったようです。葛藤はあったでしょう。

叔母もそうでした。会いに行くと「仕事休んでまで来たん?」「わたしのために、仕事に支障が出るのは困るわ、社長さんやのに(笑)」と言いながら「また、近いうちに来てね」「仕事中ごめんね、ちょっと電話したくなって・・・」となんともちぐはぐなコトばかりでした。

もちろん、同居していた父もそうでした。「今日は仕事やろ、わしのことはほっといてや」といいながら送り出したあとにすぐ電話してきて「今日は、○○が食べたい」などと言っていました。

だらだらと、両親と叔母のことを回想しながら書いてしまいましたが

要は、生きているうちにすることに意味があること 

このことが言いたいために、えらい遠回りしてしましました(ー_ー)!!

やはりここにたどりつきました。

大切な方がなくなったあと、「もっと?してあげたらよかった」「あんなこともしてあげたかった」という言葉を聞きますが、これは私の経験上、どんなにしてもこの思いは多かれ少なかれ、お聞きします。

もう両親や叔母もいない私は、仕事に打ち込むことにします。

少しでも多くの方に

うれしい 楽しい 心地よい 幸せを感じていただく会社づくり。これが仕事です。覚悟してがんばります。

先ほど、叔母のところに片道1時間半かけて週二回マッサージをしに行ってくださってた松田先生からのお手紙が届きました。

叔母に今年は桜を見せてあげれなかった・・・と後悔していたのですが、松田先生は意識が亡くなる前に写真で桜を見せてくださっていました。

CIMG2455

ありがとうございます。

私の結論・・・やっぱり・・・亡くなってからではダメです。

写真は、最後に見せてくださったものだそうです。感謝します。

今日、帰ったらさっそくお仏壇にお供えします。

天国でもう一度、見てくれるかな

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